2025/03/08

ADS-B受信用PC その1(背景とハードウェア準備編)

 このブログを残す動機の一つとなったADS-B受信機のことを書くことにしましたが、もうだいぶ忘れてしまっているので、どこまで書けるか?つじつま合うのか?かなり不安です。

さて、「ADS-B受信」って何のこと?というところからです。
簡単に言うと、空を飛んでいる航空機の情報を受信するということです。
航空機は自機の位置や速度を衛星測位システムで把握しながら飛んでいるのですが、同時にその位置・速度情報と自機のIDのデータを特定の電波で発信し、他に知らせています。
「ADS-B」は"Automatic Dependent Surveillance-Broadcast"の略で、航空機からの電波発信の事を意味し、1090MHzの電波で配信されています。その電波を自宅などに設置したアンテナ経由でPCで受信することを「ADS-B受信」というのです。

その受信データをflightradar24等のサイトへ送る(フィード)することで、各サイトは航空機の位置を特定し、地図上に配置して、一般へ配信しているのです。
flightradar24へデータをフィードする(こういうことをする人やマシンをフィーダーと称します)と、対価として約$600の年会費がかかるBusiness会員になることができ、タイムアウトなし・広告表示なしの特典を得ることができるのです。

何でこんなことを始める気になったか?ということについては、熊本での住処が熊本空港に近く、特に離陸直後の飛行ルートは住処の上空を通るということで、窓を開けているとTVの音が聞こえなくなるレベルで不満がたまる。逆に何か利用できないか?ということで、まずは空港の脇で写真を撮り始めました、そうなると次に何が飛んでくるのかを調べる必要がある⇒スマホでflightradar24のサイトを見る⇒広告が邪魔⇒flightradar24の有料会員になる⇒どうせならフィーダーになる・・・という順で2020年の年初あたりから準備を始めました。

 
【筆者撮影】

【筆者撮影】

【筆者撮影】

フィーダー機については一般的には、RasberryPiを使うのがお手軽な早道なのですが、私はちょっとひねくれているので、Linux機を用意してそれを使うことにしました。
   ・・・これが後々トラブルを引き起こすことになるとは、この時は気づかず。。

ということで選んだのは、IntelのNUCという小型PC機。いろいろ種類ありますがLinuxなので負荷はかからないはずということでNUC7PJYHという機種を2020年2月に購入し、LinuxのDebianをインストールして使うことにしました。

セットアップしたマシンSPECはおおよそ下記の通り
    CPU;Intel Pentium Silver J5005
    メモリ;DDR4 PC4-19200 8GB
    SSD;Western Digital Red 500GB

これに受信機とアンテナをつけないとADS-B電波を受信できないので下記も購入
    受信機;R820T2 & SDR+TCXO(温度補償型水晶発信器±0.5PPM)実装カスタムチューナー
    アンテナ;AirNav ADS-B 1090 MHz Outdoor Antenna

受信機については2025年現在同じものは入手不可能です。(=壊れたら代わりがない)
アンテナについては入手可能ですが、USのAmazonから輸入購入しましたので2020年当時は1万円程だったのですが、今だといくらになるのだろう。。

他にベランダにアンテナを設置するためのアンテナベースや、それとアンテナを連結するための金具なども準備しました。・・・あれ?写真がない。。

というところで長くなってきたので、今回はハードウェアの準備が完了したところまでとし、Debianインストール以降は次回とします。